独自システムのCSV出力業務を完全自動化

毎朝の手作業がゼロに。分析・判断に集中できる環境へ。

システム開発会社様による独自の基幹システムを導入されていたクライアント。営業日には毎朝10分、休業日明けにはさらに時間がかかっていたデータ抽出・貼り付け作業を、完全自動化しました。


【Before】

  • 基幹システムが2つに分かれており、機能・仕様が微妙に異なる
  • それぞれのシステムからCSVを出力し、内容を一部修正したうえでスプレッドシートに貼り付け
  • 毎朝手作業で実施、休業日明けには処理量が増え、さらに負担に

【After】

  • 作業の完全自動化により、人の手を一切介さず処理が完了
  • 毎日自動でデータ更新されるため、対応頻度の向上作業ミスのゼロ化を同時に実現
  • 本来注力すべき「数値からの考察・次の一手の立案」に使える時間が大幅に増加

【振り返り】

今回のような定型業務は、日々の運用においては必要不可欠な作業である一方、その作業自体が付加価値を生むわけではありません。本当に重要なのは、その先にある「データを活用して意思決定につなげるプロセス」であり、いかに迅速かつ正確に分析・改善に取りかかれるかが成果に直結します。

しかし現場では、こうした業務が「毎日あるから当たり前」としてルーチン化し、人手による処理が前提となってしまっているケースが多く見受けられます。その結果、作業を担う担当者に負担が集中したり、属人化によって対応できる人が限られてしまうといった課題が生まれます。また、繁忙期や突発的な業務が重なった際には、優先順位が下がり、結果としてデータの活用機会を逃すといった事態にもつながりかねません。

だからこそ、こうしたルーチン業務の自動化は、単なる効率化の手段にとどまらず、組織全体の生産性を底上げする戦略的な取り組みだと考えています。人の手をかける必要がなくなれば、その分のリソースを本来取り組むべき創造的な業務や意思決定に充てることができ、より質の高い成果に結びつけることが可能になります。

定型作業の自動化は「便利になる」だけでなく、「誰もが本当に価値ある仕事に集中できる環境をつくる」ための第一歩です。