BI構築で感覚的集客を脱却

BI(ビジネスインテリジェンス)構築で、経営判断の精度が劇的に向上

「今は現場が忙しいから、広告は控えておこう」
「売上が足りないので、もっと集客してほしい」
これらは、現場の空気感や感覚に基づいた意思決定としてよく見られるものです。しかし、感覚ベースでは、判断の裏付けや優先順位の明確化が難しく、状況に応じた最適なアクションが取りにくくなります。

今回のBI構築では、こうした感覚的な判断から一歩進み、「どのタイミングで集客すべきか」を数値で把握できる仕組みを整えました。


【背景】

  • 広告を出す/止めるの判断が現場の肌感で行われていた
  • 売上が足りないと感じても、「なぜ足りないのか」が曖昧だった
  • 集客、受注数、1件あたりのロット単価などの指標が散在しており、全体像がつかみにくかった

【取り組み内容】

  • 集客~売上までのKPIを可視化するダッシュボードを構築
  • 月別/週別の売上推移、受注数、平均ロット単価を自動集計
  • 広告配信のON/OFFと売上指標の関係性も可視化
  • データは毎日更新され、いつでも最新の状況を把握可能に

【得られた成果】

  • 「忙しいから止める」「足りないから増やす」という曖昧な判断から脱却
    → 明確な数値に基づき、集客タイミングを柔軟にコントロール
  • 売上不足の要因が一目で把握可能に
    → 受注数が少ないのか、ロット単価が落ちているのか、広告が足りないのかが即座に判断できる
  • 経営判断の精度が向上し、現場との対話もスムーズに
    → 「なんとなく」ではなく、「データに基づく会話」が可能に

【振り返り】

BIツールの導入は「難しそう」「敷居が高そう」と感じられるかもしれません。しかし、経営の意思決定において「正確な状況把握」ができるかどうかは、売上・利益だけでなく、従業員の動きやお客様との関係にも直結する重要な要素です。

今回の取り組みでは、「忙しい=受注が多い」「売上が足りない=広告が必要」といった一見正しそうな感覚をいったんフラットにし、構成要素を分解して判断する思考の土台を作りました。
これにより、経営者・マーケ担当・営業の全員が同じ目線で会話できる環境が整い、組織としてより強く、柔軟に意思決定ができるようになっています。